オンラインゲーム禁止令ー中国

いつもはイギリスのニュースをブログに綴っていましたが、びっくりしたニュースを見つけたので書く事にしました。

報道されたのは2日前ですが、「中国政府が子供たちのオンラインゲームを1時間に規制することになった」と書かれていました。え?1日に1時間だけ?と思って続きを読んでみたら、金曜日と週末の午後8時から9時までの1時間のみで、平日はオンラインゲームは一切禁止⁉︎

政府はゲーム供給会社にもこの時間帯以外はゲームをさせないことを指示し、定期的に規制当局によるチェックをするようです。すでに規制ルールは敷かれていましたが、これまでは平日は90分休日は3時間だったようで、今回はかなり厳しくなっています。

禁止する理由は長年問題になっている子供達のゲーム中毒を解決するためだそうですが、それにしても週末だけ1時間、しかも時間が一律午後8時から9時までと時間まで指定とは日本やイギリスでは考えられないルール。

この規制が敷かれたためゲーム供給会社の株は下落してしまったそうです。

他にも塾禁止令やファンクラブの人気投票禁止令もすでに出ていました。これにより、やはり関連する会社の株価が大きく下がってきているそうです。またそれらの会社に投資することも禁止しているとか。

塾禁止令は今年の7月下旬に公表され、営利目的の塾が対象になっています。現在6歳から18歳までの75%の子供たちが塾に通っているそうで、この禁止令は大きな混乱を生んでいます。目的は教育費の負担を減らして出生率を上げるためとか。

ファンクラブの人気投票禁止令は、熱狂的ファンの行動が「カオス」になってきたため制限をかけるとのこと。テレビ番組がファンの人気投票をする際に課金しているのも中止、芸能人のスキャンダルを広める事になっている番組も中止。日本で韓流ドラマがブームになった時に大勢のファンが韓国に行きましたが、こう言ったツアーも禁止するのかと思いましたが、そんなことは書いてありませんでした。

オンラインゲームに話を戻しますが、この新しい規制により子供達がゲーム中毒から抜け出し、ポジティブなエネルギーを得ることができ、それにより正しい価値観を持った人間に育て上げることができる、と言うのが政府の主旨だそうです。

たくさんの親たちはこの規制を好意的に受け止めていますが、ソーシャルメディアのWeiboは政府の関与は「理不尽」で「独断的」と批判しています。「今度は何時にトイレに行って、何時から食事して、何時になったら就寝って言うルールも作ったらいいのに」という皮肉なコメントもありました。

塾に行かなくなり時間ができた子供たちはゲームはできない、となると空いた時間をどう過ごすのでしょう。インターネットがなかった時代のように友達ともっと外で遊ぶ機会が増えるのか、それともまだ規制されていないテレビの前でひたすら過ごすのか?

知人によると、社会影響を及ぼしそうな業界をコントロールしているのが中国。今度は何を規制するのでしょうか?

作成日:9月1日 参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/technology-58384457https://www.bbc.co.uk/news/technology-58384457https://www.reuters.com/world/china/chinas-tal-education-expects-hit-new-private-tutoring-rules-2021-07-25/https://www.reuters.com/world/china/china-crack-down-chaotic-online-fan-culture-2021-08-27/

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