ガイ フォークス ナイト
イギリスでの秋のイベントと言えばガイ フォークス ナイト。ガイ フォークス デーやボンファイア ナイトとも呼ばれます(ボンファイアは焚き火)。ここ数十年はハロウィンの方が人気ですが、少しばかり高齢のイギリス人にとっては(彼らが子供の頃ハロウィンに仮装をする習慣は浸透していなかったので)ガイ フォークス ナイトが秋の1番のイベントだったとか。
昨日はそのガイ フォークス ナイトの11月5日と土曜日が重なったので、各地で花火大会が開催されました。場所によっては金曜日にすでに開催したり、今晩のところもあります。
ヒンデゥー教の新年を祝うディワーリーでも花火を上げるところが多いので、暗くなると花火の音をよく聞くようになるのもこの時期です。今年のディワーリーは10月24日でした。そして花火屋さんも大繁盛の時期です。
「ガイ フォークス」 は1605年に当時の国会議事堂を爆破し、王様を殺そうとしたグループの1人の名前で地下で火薬を見張る係。なんで彼をお祝いするのかと思いがちですが、正しくは「彼らが国会議事堂を爆破せず、王様が無事でよかったことをお祝いする日」だそうです。
ちなみに事前に議事堂の地下に火薬をたくさん運び込んで、議会が行われる5日に爆破しようとしていたところ、前日になってグループの1人が匿名で議員の1人に密告したことから犯行がバレて未遂となったそうです。
ガイ フォークス ナイトは花火がメインですが、その前に焚き火をするところもあります。昨日行ったサリー州のブラムリーでは最初大勢の人が街の図書館前の駐車場に松明(たいまつ)のような枝を持って集まっていました。そしてそれぞれの枝に火が灯り提灯行列ならぬトーチング ポゼッションが始まりました(ここで言うトーチは松明、ポゼッションは行列と言う意味になります)。
その松明を持った人たちは大きな木の近くに行き、そこで係の人に松明を手渡すと、大きな木が徐々に燃え始めました。途中で気づいたのですが、一本の大きな木かと思っていたらやぐらを組んで枝を付けて木に見せかけていました。
間近でみる巨大な焚き火はなかなかの迫力。怖くて泣いている小さな子供もいました。
木がほぼ燃え尽きたところで花火が次々と打ち上げられました。こちらも間近で見たので花火は綺麗でしたが音がものすごかったです。
今晩も家の近くで花火大会が開催されるので、観に行く予定です。
日本では花火は夏の風物詩に登場しますが、イギリスではガイフォークスや新年の花火が有名なので秋か冬でしょうか。特に小さな子供たちにとっては真夏は10時過ぎまで明るいので花火が上がるのは11時頃からで既に夢の中ですね。
昨夜泣いていた子供は夜ぐっすり眠れたか気になりました。
作成日:11月6日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/newsround/34722156、https://www.visitsurrey.com/whats-on/bramley-bonfire-and-fireworks-2022-p1935091
アイキャッチ画像:Photo by Jonny Gios on Unsplash
コメント新規追加