電気じかけの筋トレスーツ、イギリスで流行の兆し

今朝のBBCで「電気刺激でジムの運動量がアップするのか?」という見出しの記事を見つけました。

ついに筋トレにもAIが、と思い記事を読んでみたところ、AIとはちょっと違うようで、電流の流れる筋トレスーツを着用してトレーニングをすると本当に筋力レベルが上がるのかについての記事でした。

以前からぽっこり出たお腹を引っ込める電流が流れるベルトがありましたが、それの全身版みたいな物です。実は産後に引っ込まなかったお腹をどうにかするべく私もベルトを買いました。確かスレンダートーンベルト(スレンダーは「ほっそりした」と言う意味)と言う名称だったと思います。そのベルトをお腹に巻いてスイッチをオンにするだけで痩せられると買いてあったので、ベルトをしながらチョコレートやアイスを食べていたためか、あまり効果はありませんでした。

この電動筋トレスーツは付けただけではダメで、ちゃんと指導者の元、エクセサイズをしないといけないそうです。ただスーツなしでは数時間筋トレをしないといけないところ、このスーツを着用すれば20分で同様の効果が出るとのことでした。時間短縮筋トレスーツ?

実際に試してみた長距離ボート選手のエアーズ氏は「不思議な感じがした」そうです。お腹プルプルベルトも確かに不思議な感じでした。それが全身となるとかなり感じるのでは。

エアーズ氏は不思議な感じを味わいながら20分の筋トレをした翌朝、数時間の筋トレをした時と同じ「筋肉痛」があったとか。

実はこのElectrical Stimulation (筋電気刺激)と言う仕組みは以前からあり、医療の現場でも利用されていたそうです。例としては脳卒中や多発性硬化症の患者さんの運動能力を向上させるなど。また妊婦さんが出産時の痛みを和らげる目的で腰の部分に電流の流れるパッドを貼って使用されているとのことです。

医療用ではなく筋トレ目的のスーツを提供するジムが世界中で急増しているそうで、アメリカの会社のIron BodyFit(鉄のボディフィット?)は過去5年間でフランスに100カ所スタジオをオープンし、今後はヨーロッパ全体への展開も計画中。イギリスでも去年最初のスタジオがオープンし、今後1年間で12カ所以上増やす予定だそうです。他の大手ジム経営会社も筋トレスーツの提供に力を入れているようなので、そのうちあちこちのジムで目にする日は近い?

さて、その筋トレスーツですが、本当に効果があるのか、そして安全なのかは賛否両論のようです。

筋トレスーツを作っている会社のダイレクターは、もちろん賛成派で「よりスマートで効率的な方法で筋肉を動かすことができる」のだそうです。またより効果を上げるためには水を全身にスプレーした方がいいとか。水と電気、相性が悪くて危険では?

またこのスーツの利用方法は難しく、電流が少ないと全く効果が無いし、多すぎると筋肉を痛めるかもしれないとも書いてありました。

64歳で現役の重量挙げ選手のロバート ハーバート氏は全く効果ないと否定的。かたや先述のロンドン在住で長距離ボート選手のエアーズ氏はスーツを着用してトレーニングした後に友人3人とコースを無事完走。腹筋は21歳の時よりずっと良くなったし、たくましく引き締まった体になったと周りに褒められたと嬉しそうに話していました。個人差があると言うことでしょうか?

数時間トレーニングをするのはしんどい人や忙しい人には試してみる価値があるかもしれないですが、かなりの高額料金。時は金なり?

さて気になるお値段ですが、イギリスでは1回20分で130ポンド(約2万円⁉︎)ぐらいが相場らしいです。Google検索で「electrical muscle stimulation suit」と入力すると購入も可能なようですが、指導者無しで使うのはやや不安。なんでも売ってるAmazon UKにもありました(著作権の関係で画像は掲載できませんでしたが、ご興味のある方は検索してみてください)。

Photo by Humphrey Muleba on Unspla

作成日:10月3日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/business-62887379https://www.shape.com/fitness/trends/electrical-stimulation-workouts

アイキャッチ画像:Photo by Risen Wang on Unsplash

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