キャサリン妃、自然に囲まれたビデオメッセージを公開

イギリス時間で昨日の午後5時前、キャサリン妃のがん化学療法が完了したいうニュースが報道されました。私が最初に気づいたのはBBCのニュース記事でした。

そのニュース記事にはビデオメッセージが含まれていて、再生ボタンをクリックすると約3分の動画が始まります。

なお、日本語の字幕付きのビデオメッセージもこちらのサイトにありました。

https://www.bbc.com/japanese/articles/cwy7r4kpk83o

最初にビデオを観た時は、レトロな雰囲気の画像とメランコリックな音楽、そして相変わらず美しいキャサリン妃に思わず見惚れました。そして最後の「今がんの旅を続けている人たちへ、私もあなたたちのすぐそばで、手を取り、共にいます。暗闇から抜けると光が見えるでしょう、だからその光を明るく輝かせましょう」という言葉が耳に残りました。ナレーションもご自身の声。そして家族5人の楽しそうなピクニックや海岸を散歩する様子だけではなく、キャサリン妃のご両親と一緒に家の中でカードゲームをしている映像もありました。場所はご両親の家のようです。子供たちの身長が伸びていて、息子たちは相変わらず茶目っ気たっぷり。

そしてなぜ田園風景や海岸という自然を多く取り入れたのかというと、自然の持つ癒しの力についても伝えたかったそうです。

このビデオを作ったのはロンドン在住のビデオグラファーのウィルワー（Will Warr）氏。彼は2021年にも10年目の結婚記念日に際してウィリアム一家のビデオを作成していました。王室御用達？

「化学療法を終えた」とあり、キャサリン妃も自ら「cancer-freeでいるためにできるだけのことをするのが大切」とビデオメッセージの中で述べていました。シュガーフリーが無糖なので、キャンサーフリーはがんが無いという意味だから、完治してよかったと思っていたところ、ケンジントンパレス側は「彼女がもうがんではないとはまだ言い切れない」と述べていました。

キャサリン妃は年内は少しだけ公務に就くことが予定されています。最初は11月11日の戦没者追悼記念日、次はクリスマスのキャロルコンサート。体調によってはキャンセルもあり得ますが、その時にまたデマ情報が広がり、よりストレスを与えることがないように願っています。

それにしても古い映画を連想させるようなビデオメッセージを公開するとは勇気のある行動。BBCの記事にも「通常王室からのプレスリリースは広報担当者が訥々と内容を読み上げる、または文書をカメラの前に公開する」という無味乾燥な形式でしたが「今回のはまったく違って細部にわたり伝えたいことをしっかりと伝えていた」とありました。今までの王室からのプレスリリースを「dry as the desert（砂漠のように乾いた）」と表現していたのには思わず笑ってしまいました。