5000年前のパンを発見して復元したトルコの人たち

約5000年ほど前にトルコのある町である人がパンを焦がしてしまい、それを土の中に埋めたのが去年の9月に発見されたそうです。

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発見したのは古代青銅器時代の集落であるクルオバ・ホユクを発掘していた人たち。それにしても真っ黒な塊がなんでパンだとわかったのでしょう?

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そのどう見ても黒い石の塊としか見えないパンは現在トルコの考古学博物館に展示されているそうです。

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考古学者で、このパンを発見したチームの責任者であるトゥルテキ氏は「発掘中にこのような古代のパンを見つけるのは非常に珍しく難しいことで、通常はパンくずしか残らないが、このパンは焼かれて(焦がされて?)埋められていたため、保存できたのだろう」と述べていました。

そのパンが発見された地域の市長さんは非常に感動し、どうにかしてパンを再現できないかと考えがえたそうです。そして実行に移すことに。

まず考古学者たちがこのパンがどのような材料で作られていたかを調べるために研究室で調査を始めました。それにしても5000年以上前のパンの材料がわかってしまうなんて今の科学はすごいです。

調査の結果、このパンは古代小麦の一種であるエマー粉とレンズ豆の種を挽いたものでした。そしてパンを膨らませるためのイーストの一種として植物の葉っぱも見つかりました。

残念なことにエマーの種はトルコには存在しませんでした。そこでできるだけ近い食材をと、エマーに似たカビルか小麦を使うことにしました。

次に科学者たちはパン屋さんと協力して、5000年前のパンに限りなく近いパンの再現に成功したのです。ただイーストの一種として使った植物の葉っぱに関しては記述がありませんでした。イーストを使ったのでしょうか?パン作りが趣味の私としてはせめて天然酵母を使って欲しかったです。

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考古学者・科学者、パン屋さんチームで作ったパンの数は300個。売り出して数時間で売り切れたそうです。

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作っている過程では丸っこいパンが焼けそうに見えましたが、完成品はなんだかお煎餅見たいですね。

あとがき:前回のブログから2ヶ月以上も経ってしまいました。もうブログを書くのを辞めたのではと思った方も多いと思います。これからも面白い記事を見つけたら書こうと思っておりますので、よろしくお願いします。

作成日:2025年6月9日

参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/newsround/articles/c2kq31pdlnwo

アイキャッチ画像:Photo by jonathan ocampo on Unsplash

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